竹口の日記

/entry/2020/03/06/

味噌汁かと思ったらヘリウムガス入りのシャボン玉なので飛んでいくドッキリ

味噌汁かと思ったらヘリウムガス入りのシャボン玉なので飛んでいくドッキリ

夜桜豪乱と豊後アシュラの物語

 

 

 

こんにちは。豪乱です!素敵な我が家からお送りします。

 

 

 

味噌汁だと思っていたものが、もしヘリウムガス入りのシャボン玉だったら、飛んでいきますよね!そしたら驚くんじゃないかな。

 

 

 

そういうドッキリを仕掛けます。

 

 

 

ターゲットは豊後アシュラ。これから家に来てくれることになっています。

 

本当はアシュラの家でやりたかったのですが、「お前の家の天井が汚れるかもしれない」という悪条件だけ明かした上で詳細を濁しつつクッキングを打診した結果、断られてしまいましたので、自宅でやることになりました。

 

 

 

こちら、舞台となる食卓です。和室に用意しておきました。

 

 

 

机のホスト(僕)側に穴を空け……

 

 

 

中にヘリウム缶をセット。

 

 

 

机の天板に穴を開けて、ヘリウムガス放出ノズルを通します。

 

 

 

お椀にも穴を開けたいんだけど。

 

 

 

開かねぇ。

 

 

 

マジ開かない。

 

 

 

準備に苦戦している間にアシュラ来ちゃったよ。マンションのロビーまで来てる。実は今朝、足りないものを隣町まで買い出し行ったりしてたので、準備時間がカツカツになってます。

 

 

 

アシュラがエレベーターに乗っている間に穴もなんとか開き、ノズルをお椀にブッ刺すところまではできたのですが……

 

 

 

部屋がとっ散らかってしまいました。

 

 

 

お邪魔するよ

まずはウェルカム前菜をお出ししますね。

流石。気が利いてるな。

少しだけ食欲が減退するように調整を施しました。

なんて?

 

 

 

「魚のエサ〜サビキ釣りVer〜」です

んも〜〜〜、最悪。

 

 

 

そろそろ僕はキッチンに引っ込んで味噌汁作りを開始しますね。

 

 

 


前菜とおもちゃを与えてアシュラの気を逸らしながら、バレないようにドッキリの準備を進めていきます。

 

 

 

ボトルウォーターじゃなくてもいいよね

いいよ

 

 

 

アシュラの許可が取れたので、シャボン液を使用して味噌汁を作っていきます。

 

 

 

また、味噌の使用は控え、着色料で味噌汁の色味を再現していきます。

味噌を使うと食べ物を無駄にしてる感がありますが、着色料ならあんまりそういう感じしないでしょ。今回のレシピで利用するのはこうした大衆意識です。

 

 

 

赤いね〜

 

食紅ブチ込んでるところをうっかりアシュラに見られてしまいました。こちらとしてはできるだけ手元を見られないように、キッチンに近づかせないように必死なのに。

 

 

 

着色料使うのは料理としてレベル高いな

そんなことないよ。料理としてはお終い。

 

アシュラは料理デキる系男子なのですが、なぜか着色料を過大評価している節があります。彼をキッチンから追い出して、作業を進めます。

 

 

 

赤が強すぎた。

 

 

 

黄色でどうにかしよう。

 

 

 

「調整」と称した着色料の使用がどんどん増えていったので、マジで最初から入れない方がよかったです。大衆意識だとか言わずに、素直に味噌の色味に任せればよかった。

 

 

 

どれだけ黄色を入れようと、赤いままです。もう味噌汁の自然な色味を作ることは不可能になりました。まあ妥協して東海地方風ということにします。

 

 

 

では味噌汁が完成したので、客人アシュラには最終フィールド「和室」の最終ステージ「食卓」に移動してもらいましょう。

 

 

意味わかんねえんだけど

どうしたどうした

 

 

ドライバー転がってんじゃん

そりゃそうよ

 

 

 

なんか茶柱立ってるんだけど!

茶柱なワケあるかい!味噌汁や言うてるのに。

 

どうやらヘリウムガス放出ノズルの存在がバレたようですが、アシュラはアホなのでこちらが高圧的に出るだけでごまかすことができます。

 

 

 

ハサミがいるね

HAHAHA……ハサミが必要な味噌汁とか本当に嫌。

 

 

 

なにしてんの!?

 

ヘリウムガス放出ノズルの長さを調整をするためにハサミを入れると、ノズルの破片がめっちゃ飛んでいきました。さすがに怪しまれています。

 

 

 

まあ気を取り直して鍋からお椀に味噌汁を注ぎます。なんかお椀に穴が開いてる割には、味噌汁注いでもあんまこぼれないですね。

 

これはライフハックかな。

穴開いたお椀で味噌汁飲みたい人は、味噌汁にシャボン液を入れるようにしてくださいね。よし、注ぎ終わりました。

 

で、これどうやって飲めばいいの?

え……?

 

 

 

食卓の構造を思い出してみてください。お椀と机がノズルで貫かれて一体の機構になっているので、お椀を持ち上げて飲むことができません。給仕としては詰んでいますね。


何も言えなくなってしまったので、無言のままヘリウムガスを放出することにします。

 

 

 

プシュー ピチャンピチャン

やばいやばいやばい

…………

 

 

 

ブクブクブクブク

シャボン玉出てきてる

…………

 

 

 

ブクブクブクブクブクブクブクブク

マジやばい服汚れる

…………

 

 

 

絶対食べられない

…………

 

 

 

ブクブクブクブクシャクブクブクブクブク

…………

危ない、これを食わされるところだったのか。絶対ダメ。

召し上がれ♡

 

 

 

これなに?

味噌汁

味噌汁?

味噌汁。

ふふふ……ガチで怖い

 

 

 

味噌汁なんだったら天井の心配をするな

よく言われます。

 


本当に味噌汁?石鹸は入ってるよな。

そりゃあね、まあ

HAHAHAHA

 

 

 

あの〜ちょっと、めちゃめちゃになった。想定外!

 

 

 

ちょっと、机が大変なことになってますね。詰みました。実は畳の床もやばいことになってます。

 

なんかいつの間にかめちゃくちゃになって机とお椀の一体化を解除していたので、お椀の底に開いた穴から味噌汁がダダ漏れになっていることも一因です。ライフハックとかは忘れてください。

 

 

 

雑巾などを取りにいってくるよ

最悪

まあ一旦落ち着こう。シャボン玉やる?

やんねえよ

 

 

 

やりました。

楽しかったね

 

 

畳とか真っ赤じゃん。やばくない?

白の着色料で調整すれば大丈夫。

 

 

なるほど。そのためのテーブルクロスか。

いや、そんなつもりはなかった。溢れる予定じゃなかったからね。

えええ……

もうめちゃくちゃだ。助けてくれぇ〜

助けたいんだけど、助け方がイマイチわかんねえんだよな

 

当初は味噌汁が真上に飛んでいく予定だったので、机や床が汚れるという可能性は全く認識してなかったです。完全に想定外でした。

 

 

 

この泡は何?飲んだらヤバい?

シャボン玉だって言ってんだろ

 

 

 

一口くらいペロしてみようかな。それもヤバい?

美味しいのは間違いない

まあ後にしよう。急ぐ必要はない。

急がないと冷めるよ

 

アシュラは躊躇いながらも、なぜか味噌汁に興味を示してくれています。飲んでくれるの?ヘリウムが高すぎて、この味噌汁は一杯あたり1000円くらいの材料費がかかってるので、ちょっとは飲んでほしいですね。

 

でもな〜。彼は料理デキちゃう系男子だからな〜。

 

自分より腕のある人に料理振る舞うのってなんかイヤですよね。ちょっと何言われるかわからなくてこわい。でもまあ、アシュラに食レポをお願いしてみましょう。以下、アシュラによる食レポです。

 

 

 

舌がビリビリします

 

 

 

うん。食レポというより受診かな。症状を訴えていますね。

 

まあこれはシャボン液のせいであって、僕の料理の腕を批判されたわけではないので、劣等感には苛まれずにすみました。


舌がビリビリする! ……やっぱ石鹸入ってるよね。

そりゃそう。石鹸しか入ってないよ。100%シャボン液。

ボトルウォーターじゃないって言われたのに水道の音も聞こえないからおかしいとは思ったよ

よく飲もうと思ったな。こんなに泡泡なのに。

なんか着色料の効果かと思った

自分が使ったことないからって着色料を過大評価すんな

普通に味噌汁飲めると思って来た自分が馬鹿だった……

料理の腕、上がってたでしょ?

もう二度と期待しません。

 

僕とアシュラが初めて仲良くなった場所って、確かパリだったな……それもトレビの泉。字面だけ見るとめちゃくちゃカッコいい出会いをしている。

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、豪乱は友人と決別することができたようです。この調子でどんどん決別していきましょう。

※豪乱はこの後、家庭科の先生に怒られました。

 

 

 

それでは、決別シリーズ開幕。本編『決別のX月』スタートです。

 

 

 

オープニング曲

タイトル「味噌汁かと思ったら、ヘリウムガス入りのシャボン玉なので飛んでいくドッキリ」から物語は始まった。5人のキャラクターにまつわる5つ短編が「決別」をテーマに結びついていく中で、ひとつの青春群像劇が紡がれる。

 

 

 

 

 

 

出演は……

 

 

 

こちらの5名!

 

 

 

なお、現在はこのようなビジュアルでお送りしておりますが……

 

 

 

理想としてはこういった華やかな形で物語を進めて行きたいところでした。技術力と予算の問題で往々にして無理になる場面があります。

 

「ところどころ中の人が見えている」という指摘には残念ながら応じかねますので、改めて本編スタートです。

 

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